Xeon E5-2650L v4で半年運用した使用感を話す
Review of Xeon E5-2650L v4 : Power consumption and usage experience
はじめに
以前アリエクで購入したXeon E5 2650L v4を、このBlogのWebサーバとして運用しています。
購入した時の記事はこちらです。
このCPUは2016年発売のもので、2026年現在、10年前の製品となっています。あれから半年、実際にこのBlogのWebサーバとして運用してみた結果を報告がてら記事にしたいと思います。
サーバー構成
はじめに、半年間運用しているサーバーの現在の構成とステータスを共有します。
OSにはローリングリリースである「openSUSE Tumbleweed」を採用しており、枯れたエンタープライズサーバ上で最新のカーネルが動いているという、個人的ロマン構成となっています。
- OS: openSUSE Tumbleweed (Kernel 6.18.1)
- CPU: Intel Xeon E5-2650L v4 (14コア/28スレッド @ 1.70GHz)
- Motherboard: ASUS Z10PA-D8 Series
- Memory: 32GB (Micron DDR4 2133 ECC RDIMM 8GB x 4)
- Storage: Seagate Laptop Thin HDD 500GB x 3 (RAID1+バックアップ)
発熱性
運用していて最も驚いたのが、CPU温度の低さです。2月の冬場という環境要因はあるにせよ、センサーの数値をみてもらえればかなりいい感じに冷えてることがわかります。
Package temp: 20.0°C
CPU temp:
Core 0: 15.0°C
...
Core 5: 17.0°C
...
Core 13: 16.0°Cコア温度が軒並み15〜18度前後で推移しています。これはもはや「発熱している」というより「室温と同化している」と言えると思います。
TDP 65Wという「L」付きモデルの特性に加え、アイドル時のC-stateの省電力機能が強力に効いていることがわかります。ファンも最低回転数で回っていれば十分冷えるため、サーバーの目の前にいても動作音が気にならないほどの静音性を保てています。
ちなみに夏場の暑い時期はこんな感じです。
# cat /var/log/system_stats.log | grep "2025-09-.. 14:00"
2025-09-01 14:00:07,2.19,1580.00,1.16,0.00,0.00,40.0°C
2025-09-02 14:00:07,2.15,1579.00,1.16,0.00,0.00,39.0°C
2025-09-03 14:00:07,3.40,1542.00,1.17,0.00,0.00,40.0°C
2025-09-04 14:00:07,2.24,1573.00,1.17,0.00,0.00,41.0°C
2025-09-05 14:00:07,2.17,1557.00,1.16,0.00,0.00,37.0°C
2025-09-06 14:00:07,2.28,1592.00,1.16,0.00,0.00,37.0°C
2025-09-07 14:00:07,2.35,1547.00,1.17,0.00,0.00,38.0°C
2025-09-08 14:00:07,2.28,1584.00,1.16,0.00,0.00,37.0°C
2025-09-09 14:00:07,3.04,1501.00,1.17,0.00,0.00,37.0°C
2025-09-10 14:00:07,2.43,1556.00,1.16,0.00,0.00,38.0°C
2025-09-11 14:00:07,2.31,1562.00,1.16,0.00,0.00,37.0°C
2025-09-12 14:00:07,2.17,1550.00,1.16,0.00,0.00,37.0°C
2025-09-13 14:00:07,2.26,1602.00,1.16,0.00,0.00,36.0°C
2025-09-14 14:00:07,2.29,1566.00,1.17,0.00,0.00,37.0°C
2025-09-15 14:00:07,4.25,1489.00,1.18,0.00,0.00,38.0°C
...
エアコンをつけていない部屋で37〜40度と、十分健闘してくれたと思います。
消費電力

そして気になる消費電力ですが、ワットチェッカーでの計測でシステム全体で約45Wとなっています。
※画像は、Wyse5070のFWサーバも含んだ電力となっています(約6W)。
この数字にはCPUを除いた以下の内訳が含まれています。
- 4枚のサーバーメモリ
- 3台のHDD(2.5インチ)
- マザーボードやファン×5、BMC(ASPEED)の電力
2.5インチHDDを使用していることや、CPU使用率が常時2〜3%程度(静的サイト程度では14コアを持て余しています)であることも寄与していますが、10年前の14コアサーバーとしては驚くほどのエコ運用ができています。
24時間365日つけっぱなしにする自宅サーバーにおいて、このワットパフォーマンスは精神衛生的(一番大事)にも電気代的にも非常に優秀です。
半年運用してみて
以前は、上位モデルのE5-2699 v4(22コア)のようなロマン溢れるスペックにも惹かれましたが、そちらを選んでいたら、アイドル時の電力や夏場の排熱処理にもっと苦労していたはずです。突然のスパイクの可能性もありますし、自宅サーバにはE5-2650L v4ぐらいがちょうどいいかなと思います。
普段は45Wで待機しつつ、いざ重いバッチ処理やコンテナのビルドが走っても、14コア/28スレッドの余裕(?)でシステム全体を安定させてくれているのが嬉しいです。
結論として、Xeon E5-2650L v4 は自宅サーバー用途における「最適解」の一つだと個人的に感じています。N100のほうが~と言われてしまうかもしれないですが、個人的に自宅にXeonがあるというのがロマンあって良きですね。
E5-2650L v4はアリエクやヤフオクなどで、数千円程度で購入が可能ですので、マザボなどを持っている方がいればぜひ試してみてもらえたらなと思います。
おわり
参考URL
インテル® Xeon® プロセッサー E5-2650L v4
https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/sku/91752/intel-xeon-processor-e52650l-v4-35m-cache-1-70-ghz/specifications.html
Technical City(E5-2650L v4)
https://technical.city/ja/cpu/Xeon-E5-2650L-v4
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https://amzn.to/3O2aCQP